Ebeam / 電子線照射で何ができるのか?
高真空で、フィラメントが熱くなると電子を発生させます。真空状態で電子は自由に動くことができるので、高電圧にし電子を加速させることで、照射窓を通し、対象物に照射します。電子が対象物に当たると、分子構造を破壊し、様々な反応を起こします。この反応は大きく3つにわけることができます。
- 切断:細菌のDNAまで切断することにより滅菌状態が出来ます。
- 結合・架橋:切断された分子構造は不安定になり、安定した状態に戻ろうとしています。同種分子と結合する場合、架橋結合と言う現象が行われます。
- 接着・重合:異種の分子に結合する場合、通常お互い接着出来ない材料の接着が可能になります。 これらの反応を利用して、『印刷やラミネーションの接着・硬化』やフィルムの耐熱性等の『機能性アップ』がなどの効果が得られます。